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碇シンジ とは?

エヴァンゲリオンの主人公「碇シンジ」

95年にスタートし、現在でも多数のスピンオフやリメイクが作られ、幅広い世代に人気を持つ『新世紀エヴァンゲリオン』ですが、重厚なストーリーと先鋭的な演出に加えて、人気の理由となったのがキャラクター、特に主人公の碇シンジの存在も大きいと言えます。

屈強であったり、勧善懲悪に燃える旧世代のキャラクターと違って、中学生というナイーブで繊細な時期に物語に参加するシンジは、それまでのロボットアニメにはなかった、脆すぎる主人公として、多くの視聴者やクリエイターに共感と驚きを与えています。

シンジを模することにはじまり、批判を込めたキャラクター作りなど、賛否含めた回答を業界内で多く生み出したのも事実で、『エヴァ』がセンセーショナルであったことを証明するサンプルと言えるでしょう。

劇中での活躍

平凡な中学生であったシンジは、ある日使徒の襲撃に巻き込まれたところを葛城三佐に救出され、そのまま自身に課せられた使命を聞かされます。

サード・チルドレンとしてエヴァンゲリオンのパイロットになることを一方的に告げられたシンジは、最初こそ反発していましたが、綾波レイや友人たちを守る側の立場であることや、自身の父である司令官・碇ゲンドウとの距離を自覚していく内にパイロットである自分を承認していくことになります。

時にもたらされるエヴァンゲリオンの謎や、シンジ本人でも自覚できない認識が使徒との戦いを支えていく中、テレビシリーズや劇場版など、微妙に異なるシナリオの中で多くの佳境に立たされては、成長と転落を行き来する主人公として、独特のふるまいとストーリーを見せました。

繊細で、外からの情報を過敏に受け取っては吸収するシンジですが、これは視聴者はおろか、作り手の感情すらもスポイルしては如実に反応を見せるキャラクターとして、特異な存在にあります。

『新劇場版』では過去のシリーズでは見られなかった言動や、大人びた態度などを見せる瞬間もあり、これはシンジ自体は設定上変わらない中学生であっても、視聴者とスタッフらの経験がフィルターになることで、異なるキャラクターになっているように見えてしまうのでしょう。

長い月日を経て、新たにリメイクされた『エヴァンゲリオン』の世界は、パラレルワールドのようであり、シンジの人物像一つとっても、従来と同じとは言い難い独特のシークエンスを形成しています。

エヴァンゲリオンのパイロットであるチルドレンは、個々の身体能力などは訓練を受けておらず、エヴァンゲリオンを操縦するための特別なシミュレーションを受けています。

シンクロ率と呼ばれる、エヴァンゲリオンとの相性を確かめる過程が重要であり、武器やアクションを実行するにも、ここが良くないと話にならないということが作中でも描かれます。

パイロット本人はあくまでの普通の人間であり、虚弱な少年であることを強調する設定であり、エヴァンゲリオンの持つ不鮮明なテクノロジーの魅力を増幅させているとも言えます。

少しずつエヴァンゲリオンとの距離を縮めていくシンジですが、それはシナリオの佳境及び劇場版で大きな結実へと至るため、難解な設定が持ち前の『エヴァ』において大事な観点でもあります。

キャラクター像

思春期の少年ということもあり、異性にも敏感で、そのアプローチやリアクションもシンジのキャラクター像を掴むうえでは重要となります。

特に同じ年頃の綾波レイや惣流・アスカ・ラングレーとのやりとりは、『エヴァンゲリオン』の中にあるラブコメ要素であり、アンビバレンツでグロテスクなシーンを構築するそれでもありました。

前者で顕著なのはテレビシリーズの「瞬間、心重ねて」のシンクロ特訓のくだりで、健全すぎるほどに描かれた特訓とその成果となるシーンは後の展開と比べて、明るすぎると感じる程です。

後者のダークサイドに繋がる異性関係は、劇場版に顕著で、アスカとのやりとり、そのラストシーンはリメイクが作られるまでは、ショッキングな結末となっています。

少年エースで連載されていたコミック版は、前者の長閑なムードを始めとして、テレビシリーズの延長にある展開が長いため、よりプライベートな面のシンジが確認できます。

綾波レイに関しては、後の設定が開かされることにより、同い年の異性という関係を超越してしまうのが何よりの特徴でしょう。

特にシンジの母親であるユイがシナリオの根幹に絡んでくることにより、レイを通してユイが語られるようになることで、一人の人物として括れなっていきます。

それは劇場版でピークを迎えることになり、『エヴァ』をいったん終結させるギミックとして登場しました。

その強烈な展開と結果は、『新劇場版』でリセットされていることからもわかるように、一つの終着点であり、『エヴァ』及びシンジは別の時間軸を歩むことになります。

対人関係

前述のように中学生ということもあり、同世代へのリアクションも重要な要素として描かれています。

同性である男性、同級生である鈴原トウジといったキャラクターへの反応はその最たるもので、テレビシリーズとコミック版では大きく異なるトウジの顛末の一件は、精神的に一段階先を行った過程として描かれています。

同世代のチルドレンとして現れた渚カヲルについては、その関係性が激変してからの展開で、シンジの内面に更なる変化を与えます。

これがテレビシリーズの佳境にもなり、同性から与えられる喪失としてシンジの精神を補完する要素として注目されました。

年上の男性との関係は意外に薄く、父であるゲンドウとは隔絶された関係にあり、サポートしてくれる加地リョウジも短い付き合いとなっています。

ここも少年であるシンジにとって、どの年ごろが重要なのか設けられている点と言えるでしょう。

最初に述べたように、シンジは90年代半ば以降のキャラクターの造形に大きな影響を与えています。

内向的で、争いを避けるリアリスト、それでいて問題を解決できるのならしたいという優しさと、それをひたすらに肯定しては行動に示さない独善的な部分など、人間の持つやましさを克明に、思春期の少年というモデルを活かして上手く表現していたと語られています。

ロボットアニメと括られている『エヴァンゲリオン』ですが、パイロット及び人間たちのドラマにフォーカスをあてた作品のピークとして記憶されているのも納得の脚本ですが、ショッキングな光景が続いては進んでいく日常という、既にあった現実をアニメに落とし込んだことが評価されているとも言われています。

シンジはそれを表すには最適の人間像を持っており、不完全であるが故にストーリーを作り出しているのです。

多くの長期シリーズは主人公の未来を舞台にしがちですが、現状では『新劇場版』でもシンジは中学生のままです。

『エヴァ』自体がそのままであり続けていますが、それは歪な器のようなメンタルを持つ少年だからこそ、描ける、投影できるストーリーがあるとの判断なのでしょう。

成長した結果ではなく、そのきっかけ、衝突を受けた瞬間にこそ碇シンジが持つ魅力を見据えることが出来ます。

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意外と知らない「碇シンジ」のうんちく

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シンジの意外な一面はやはりテレビシリーズで描かれるものでしょう。その一つがチェロで、楽器を嗜むという特別な趣味を持っている点は、平凡な主人公という像の中で少し浮いているものです。

それに気付かれたのか、この設定はあまり触れられることなく沈んでいきます。チェロを弾く時に座っていた椅子も苦境に打ちひしがれる時に座るそれへと変わり、エヴァンゲリオンのパイロット以外の特徴は少しずつ削がれていきます。

ストーリーがそうさせるのもありますが、少しずつ日常が消えていくのも『エヴァ』のストーリーで注目すべき点と言えるでしょう。

これはスタッフの遊び心でしょうが、テレビシリーズで英国のバンド・XTCのシャツを着ているというものがあり、キャラクター像に奇妙な幅を一瞬だけ持たせました。

それ以降、シンジの趣味が伺えるようなシーンは少なく、謎の采配としてファンの間ではたまに話されます。

アスカやトウジが流行に敏感な少年少女の枠を担っているため、それと無縁すぎる綾波レイとの間に挟まれるくらいの没個性をシンジは持っており、この立ち位置は当然計算されたものでしょう。

シンジの意外な一面を引き出すには外からの出来事が必要で、アスカは特にその役割を果たしていました。

覚えているドイツ語のくだりや、シンクロ時の訓練など多数のシーンで、シンジは他人と自分のギャップを客観視しては衝突と成長を繰り返していきます。

トウジと屋上で話すくだりもその一つで、後の友情へと繋がっていきます。他者と絡むことでストーリーが進んでいくという、自分一人で歩んでいくタイプでない所も当時の時代と噛み合い、リアリティを生んだ要因と言えるでしょう。

碇シンジ、その名場面と名台詞を追う

シンジの名場面と名セリフはいずれも、普段の温厚かつ内向的な性格から転じて、激昂した状態で振り絞られるそれが多いです。

それは視聴者側のカタルシスを開放することにも繋がっており、いじらしい奥手な部分と感情的になるふり幅がリアリティを持つ所以でしょう。

名台詞で人気のものは綾波レイを救出しに向かった後、感情の発露に迷うレイに対する「笑えばいいと思うよ」が挙げられます。

序盤の山場であり、キャラクターの設定が初期のそれから揺らいでは、人間関係の変化を象徴するシーンとなりました。

シンジの持つ母性的かつ温和な一面が大きくクローズアップする瞬間でした。台詞は少ないですが、シンジとゲンドウが墓参りに訪れるシーンも印象的です。

劇場版以降は曖昧かつ、これまでの設定とのギャップの溝を埋めさせたがるような演出が増えている『エヴァ』ですが、テレビシリーズはこうした場面が多く、キャラクターの内面に迫ることが顕著でしょう。

『新劇場版』の『破』でも、このシーンは作り直されていますが、微妙に異なるテイストになっており、比べてみるのも面白いです。

「僕の気持ちを裏切ったな」に代表される渚カヲルとの一連のやりとりはテレビシリーズの佳境とも言えるパートで、激昂するシンジのシーンの中でも最たるものでしょう。

テレビシリーズでは長い時間をかけてシンジの人格や成長が積み上げられていきましたが、以降の劇場版ではそれを破綻させることでドラマを作り出しました。

『air』でも妄想と現実の境界がズレはじめ、最終的にケオティックな状況を作り出したことは主人公がそのまま物語の舞台全てに直結しているディティールをアニメの中で成立させた貴重な例と言えます。

テレビシリーズでは一人一人のキャラクターとの距離感をつめるエピソードも多く、トウジらを乗せた状態で闘うくだりは誤解が解けて友情に繋がるキッカケにもなっています。

その伏線は後のストーリーで利用され、大きなショックを盛り込むことになるなど、物語に最も翻弄されているのは主人公であるシンジ自身でもあるのが、『エヴァ』の特徴と言えます。

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ゲームでも活躍するシンジは一味違う?

『エヴァ』は他のメディアでもスピンオフが多く作られるなど、キャラクターの広がりが大きいタイトルですが、ゲームは早くから『エヴァ』とコラボしていたものでした。

まだヒットする前に作られたセガサターンの『新世紀エヴァンゲリオン』は、キャラクターの人気も確立する前なので、シンジと委員長ことヒカリが結ばれるエンディングがあるなど、現在のファンからすれば意外としか言いようのないシナリオまで用意されています。

キャラクターの設定も初期のゲームは安定しておらず、それゆえに独自の設定と台詞などが拝めるので、ゲームそのものを買ったり、動画サイトなどでその一部を見てみるのも面白いでしょう。

シンジにクローズアップしてみると、やはりアドベンチャー形式のゲームが一番わかりやすいです。

『エヴァ』のエッセンスがゲームに反映され始めたのは『鋼鉄のガールフレンド』で、オリジナルキャラクターが登場するシナリオでありながら、テレビシリーズに近いムードが味わえます。

それでいて、独特の展開や『エヴァ』らしからぬ演出もあるため、ガイナックスの作品を知っている人からすれば、一粒で二つおいしい内容です。

シンジとゲームオリジナルキャラのマヤとのやりとりは、どことなく後のレイやアスカといった異性とのシークエンスに近いものがあり、本筋以外でもシンジの人格形成の経路を辿れる内容です。

ゲームは多く作られ、オリジナルを忠実に描いていたニンテンドー64の『新世紀エヴァンゲリオン』、ストーリーを補完する旨で作られた『新世紀エヴァンゲリオン2』、あまりに意外な設定でファンを驚かせた異色タイトル『名探偵エヴァンゲリオン』などインパクト大な代物も多く、マニアは今からでも集めてそのギャップを楽しんでみても良いでしょう。

シンジ一人とっても、普段ではあり得ないような行動を見せてくれるため、あくまでファンサービスの一種として受け止める寛容さも必要です。

『名探偵』における、「ミサトさん、殺しです」はゲームが発売される前から理解を超えた展開を予感させるものとして、そのキャラクター像の変化に注目が集まりました。

『新劇場版』をゲームにしたものは少なく、まだまだリリースされる可能性もあります。

音楽ゲームになった『サウンドインパクト』は『破』を題材にしたもので、美麗なアニメーションと共に、リミックスされた『エヴァ』のサウンドが楽しめるものですが、シンジの名場面や名台詞とリンクしてゲームが楽しめるため、彼の活躍を振り返る上でも人気のタイトルと言えます。

碇シンジを演じる声優・緒方恵美とは

碇シンジの声を担当する声優・緒方恵美氏はこの作品がスマッシュヒットとなり、従来演じていたキャラクターを遥かにしのぐ知名度を得ることになります。

以前から美少年役の声を担当することが多かった緒方氏ですが、その演技力と感情的な少年の繊細な部分を融合させたシンジの役柄はオリジナルの放映から20年経って、『新劇場版』になっても健在です。

シンジの役柄上、内向的かつ後ろ向き名発現が多いですが、時に激昂したり、勇気を振り絞るシーンでのセリフは大きなギャップを見せることで、視聴者の印象に残るものでした。

テレビシリーズの後半や、劇場版へと進んでいくことで、絶叫する場面など、感情のふり幅が爆発するところも特徴で、演技を飛び越え完全に役そのものに成りきってしまっていると振り返られるほどです。

様々なスピンオフ、ゲームなどの派生でも声を担当することが多く、シチュエーション別に様々な演技とテンションを使い分けて、碇シンジのキャラクターの幅を広げているのも見逃せないでしょう。

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